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【Black Hat Asia 2025】FireTail ― 進化するAI脅威からAPIを守る

更新日:4月15日

 こんにちは、サイバーマトリックスのFaridです。前回、前々回に引き続き、「Black Hat Asia 2025」のセッションレポートを書かせていただきます。


 FireTail: Protecting APIs from Emerging AI Threats
 FireTail: Protecting APIs from Emerging AI Threats

 FireTail: Protecting APIs from Emerging AI Threats

進化するAI脅威からAPIを守る

 AI時代において、APIセキュリティはもはや「後回し」にできる課題ではありません。本セッションでは、最新のAPIセキュリティに特化したオープンソースの実行時保護フレームワーク「FireTail Code Libraries」に焦点が当てられました。


 まず共有された現状は、非常に警鐘的なものでした:

  • 生成AIを活用する企業の97%が、データ漏洩またはそのリスクに直面

  • 2020年以降、APIの脆弱性を経由して16億件以上のレコードが漏洩

  • 主な脅威は、ペイロードの改ざん、過度なデータ公開、オブジェクトレベル認可の欠如など


 FireTailは、OpenAPI仕様に基づいた一元的な保護を提供する設計になっており、以下のような機能を備えています:

  • 不正なリクエストの検証およびフィルタリング(無効なルート、未認可アクション等)

  • セキュリティロジックをビジネスロジックから切り離し、DRY(Don't Repeat Yourself)原則を実現

  • リクエスト/レスポンス単位での認可処理により、データ漏洩を未然に防止


 講演では、FireTailがOWASP API Top 10の脅威にどのように対応しているかが具体的に紹介され、Python・Go・Javaといった複数言語のアプリケーションにシームレスに統合可能である点も強調されていました。

AI搭載のボットがAPIを攻撃の主戦場とするいま、このような保護フレームワークの重要性は計り知れません。

 

 サイバーマトリックスでは、モバイルアプリから社内サービスに至るまで、APIがシステム全体の中核を担っています。そのため、FireTailのように「ゼロトラスト」を実現し、かつ開発者にとっても導入しやすいツールは、本番環境における防御体制の構築に不可欠だと感じています。


 FireTailのアーキテクチャ設計の巧妙さと統合の容易さは、非常に印象的でした。ご興味のある方は GitHub上のFireTail Python Library をぜひご覧いただき、役立つと感じたら⭐️で応援してみてください。

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